正指揮者就任記念コンサートへの意気込み語る
いま人気沸騰の若手指揮者の原田慶太楼(Keitaro Harada) が、この4月1日に東京交響楽団の正指揮者に就任した。そして17日に就任記念コンサートがサントリーホールで開かれる。本日 4月15日もリハーサルが行われた。
「自分のやりたいことができるのが、この正指揮者というポスト」と意欲を燃やしている原田だが、今回の選曲も覇気がみなぎる“攻めた”内容となった。原田とは親しい関係にある、吹奏楽で有名なフランク・ティケリの「ブルーシェイズ」で開始、続いては自身にとって特別な作曲家であるバーンスタイン「セレナード」(ヴァイオリン独奏:服部百音)を。最後にショスタコーヴィチ「交響曲第10番」を配した。彼の音楽人生と深い関わりを持つ、思い入れのある楽曲だという。
入念なリハーサル(昼からほぼ17時まで)後、原田からコメントをもらうことができた。
まずは東響とのリハーサルの印象は?
「東響とリハーサルすると落ち着きますね。それは正指揮者になったからではなくて、就任前からオーケストラのメンバーが、自分を仲間として受け入れてくれている感じがしているから。リハーサル中だけではなく、それ以外の時間、例えば休憩中やリハーサルの後でも感じます。コンサートに向けて『一緒にやろう』という雰囲気があって、とても居心地がいいですね」
そして今回のプログラムについて。
「前半に演奏する、ティケリ、バーンスタインは、オーケストラのほとんどのメンバーが演奏したことがないそうです。だからこそ、今回じっくり3日間練習して作り上げることができるのは最高のシチュエーションです。定期だからこそチャレンジができ、僕だからメンバーと作り出せる東響の新しい個性とか色を見つけることができる、よいプログラムになったと思います。楽しみにしていてください!」
と頼もしいコメント。本番への期待度は高まるばかりだ。
このコンサートは無料ライブ配信も行われるので、全国のオーケストラファンに原田慶太楼の世界を体感してもらいたい。
取材協力:東京交響楽団
【Information】
東京交響楽団 第689回定期演奏会
~原田慶太楼 正指揮者就任記念コンサート~
2021.4/17(土)18:00 サントリーホール
指揮=原田慶太楼
ヴァイオリン=服部百音
ティケリ:ブルーシェイズ
バーンスタイン:セレナード(プラトンの『饗宴』による)
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 op.93
原田慶太楼 正指揮者就任記念特設ページ
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東京交響楽団
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