軽井沢大賀ホール 2021 春の音楽祭

GWは爽快な環境でクラシック音楽を満喫したい

 軽井沢の春の到来を告げる「軽井沢大賀ホール 春の音楽祭」が2年ぶりに開催される。ここではクラシック音楽の公演をメインに聴きどころをご紹介したい。

 5月3日は、この音楽祭の常連というべき、軽井沢チェンバーオーケストラ。東京文化会館で毎年開かれている東京音楽コンクールの優勝者・入賞者を中心に、若き名手たちによって構成されている。今年はバロックの協奏曲でメンバーたちが名技を披露。ヴィヴァルディのヴァイオリンとチェロのための協奏曲では関朋岳(ヴァイオリン)と上村文乃(チェロ)が、バッハの2本のヴァイオリンのための協奏曲では鍵冨弦太郎と読響首席の瀧村依里が、バッハのヴァイオリンとオーボエのための協奏曲では東京フィルのコンサートマスターである依田真宣と同オーボエ首席の荒川文吉がソロを務める。最後は、全員でドヴォルザークの弦楽セレナーデを。

 続いて、5月4日は、アンドレア・バッティストーニ&東京フィルによるオール・ドヴォルザーク・プログラム。チェロ協奏曲では、ミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門優勝者であり、今最も注目されている若手チェリスト、佐藤晴真が独奏を務める。首席指揮者バッティストーニは美しい旋律に満ちた交響曲第8番で歌心溢れる演奏を聴かせてくれるだろう。

 5月5日は、金管五重奏団「ズーラシアンブラス」と弦楽四重奏団「弦うさぎ」の「『音楽の絵本』親子のためのクラシックコンサート」。《ウィリアム・テル》序曲や「愛の挨拶」から『となりのトトロ』メドレーまで、親子で楽しめるコンサートである。
文:山田治生
(ぶらあぼ2021年5月号より)

軽井沢大賀ホール 2021 春の音楽祭【配信あり】
2021.5/2(日)〜5/5(水・祝) 軽井沢大賀ホール
問:軽井沢大賀ホールチケットサービス0267-31-5555 
http://www.ohgahall.or.jp
*各公演の詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。