第31回 日本製鉄音楽賞 フレッシュアーティスト賞に川口成彦

Naruhiko Kawaguchi
川口成彦 (c) Fumitaka Saito

 日本の音楽文化の発展と将来を期待される音楽家の支援を目的とする日本製鉄音楽賞の受賞者が発表され、「フレッシュアーティスト賞」はフォルテピアノ奏者の川口成彦(かわぐちなるひこ)、また「特別賞」はステージマネージャーの猪狩光弘(いがりみつひろ)に贈られる。前者には賞状と副賞300万円、後者に賞状と副賞100万円が贈られる。

 2021年3月22日に日本製鉄株式会社本社にて贈呈式が実施、受賞記念コンサートは7月に予定されている。

 贈呈理由は次の通り。1989年生まれの川口は2018年のショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位入賞以来、確固たる音楽観での活動を展開。近年はコンサートや録音でさらに視野の広い音楽表現を見せている。一般的な先入観からの“古楽器”という枠を超えた活動が評価された。また、1953年生まれの猪狩はサントリーホール在任中以来、配慮のゆき届いたプロフェッショナルな裏方としての仕事が評価された。

日本製鉄音楽賞
https://www.nipponsteel.com/csr/social/music/prize.html