作曲家のメッセージを多角的に表現
閑静な住宅街の一角に存在する、芸術溢れる異空間「sonorium」。豊かな響きと白壁を生かし、ビジュアルとサウンドのコラボレーションの可能性を追求してきたシリーズ『映像と音楽』が5年目に。注目は、幼少時からポルトガルやスペインに暮らし、ドイツでも学び、数々の国際コンクールで入賞を果たしたピアノの富永峻(とみながしゅん)による《イベリア半島のピアノ曲》。スペインとポルトガル、それぞれの美しい風景や街並みの映像と共に、両国を代表する作曲家の佳品を堪能する。「音楽のメッセージは、映像や言葉で補完される」と富永。「今回は、民族性の高い楽曲を選び、両国それぞれの個性を際立たせたい」と話す。他にも、オリジナル楽曲で構成するAYANO(2/8)やピアノの光田健一(6/21)、チェロの佐藤翔らのフランス室内楽(5/18)、珍しいフィンランド歌曲を集めたバリトンの井上雅人(7/20)、ピアノと作曲の竹井良らによる《トスカ》のハイライト(7/27)と、個性的な全6公演が開催される。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年2月号から)
イベリア半島のピアノ曲
★2月22日(土)
問:オフィスTOMINAGA 03-3380-6847
他公演の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
http://www.sonorium.jp