新人歌手の登竜門で未来のスターを探せ!
二期会オペラ研修所の毎年の修了生から精鋭が選ばれる「二期会 ディーヴァ,ディーヴォ」。以前は午前中の開催だったが、2019年度からは午後の演奏会にリニューアル。歌手たちは、より万全のコンディションで臨めるようになった。
角南(すなみ)有紀(ソプラノ)は新人とはいってもナポリで10年以上のキャリアがあるという。演目を見ると、ソプラノの花形ともいえるレッジェーロ寄りのリリコなのだろう、フィオルディリージやアンナ・ボレーナ、ノリーナを歌う。中野亜維里(ソプラノ)はジルダや《キャンディード》のクネゴンデなど、華やかなコロラトゥーラど真ん中の選曲。愛車がハーレーダビッドソンという異色の女性歌手だ。菅原洋平(バリトン)は、《ファルスタッフ》や《ドン・パスクワーレ》など喜劇レパートリーを軸に選び、リゴレットも歌って幅広い役柄を。21年5月《セルセ》で二期会デビューが決まっている。共演はピアノの平塚洋子。
文:宮本 明
(ぶらあぼ2021年1月号より)
2021.3/18(木)14:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp