黒田鈴尊 × LEO 尺八と箏 邦楽の響宴

共鳴し合う2つの和楽器が織りなす未来の響き

 「国際尺八コンクール2018 in ロンドン」で優勝を果たし、国際舞台でも活躍する尺八の黒田鈴尊。そして、16歳にして「くまもと全国邦楽コンクール」を史上最年少で制した十七絃のLEO(今野玲央)。伝統を重んじつつ、ジャンルを横断して活動する邦楽界の2人のプリンスがタッグを組み、時空を超えた「未来の響き」を紡ぐ。

 黒田は、人間国宝の二代青木鈴慕らに師事し、早稲田大卒業後に東京藝大・同大学院に学び、電子音楽とのコラボなど、邦楽器の新たな可能性を追究、国内外で精力的に活動する。一方のLEOは東京藝大在学中で、19歳の時にCDデビュー。ユニークな活動ぶりがTBS『情熱大陸』で取り上げられ、話題となった。

 ステージでは、宮城道雄「春の海」など邦楽器のための作品はもとより、気鋭の現代作曲家・藤倉大による「竜」、バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」ほか西洋クラシック、さらにピアソラ「リベルタンゴ」まで披露。両者が創り上げる音の力で、過去・現在・未来と東洋・西洋が、ごく自然に溶け合わされてゆく。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2020年9月号より)

2020.9/4(金)13:30 高崎芸術劇場 音楽ホール
問:高崎芸術劇場チケットセンター027-321-3900
http://takasaki-foundation.or.jp/theatre/