首都圏のオーケストラがミューザ川崎シンフォニーホールに集結、大規模な競演を繰り広げて、すっかり真夏の風物詩として定着した「フェスタサマーミューザKAWASAKI」。今年も7月23日から8月10日までの全19公演で開催される(2公演は新百合ヶ丘のテアトロ・ジーリオ・ショウワ)。初登場の群馬交響楽団による「第九」など生誕250年のベートーヴェンの作品が取り上げられるほか、現代作曲家から注目のアーティストによる公演まで、多彩なラインナップとなった。
ホスト・オーケストラを務める東響はジョナサン・ノット指揮のマーラー交響曲第5番で開幕を告げる(7/23)。続いて広上淳一指揮N響でベートーヴェン交響曲第8番(7/25)、川瀬賢太郎&神奈川フィルは石田泰尚がソロを務めフィリップ・グラスのヴァイオリン協奏曲第1番に挑む(7/28)。読響は下野竜也の指揮、反田恭平、務川慧悟の若手2人とプーランクの2台ピアノのための協奏曲など(7/29)。高関健指揮群響で「第九」(8/1)。東京フィルはバッティストーニがチャイコフスキーの交響曲第5番を(8/2)。久石譲は新日本フィルを振って自作とベートーヴェン交響曲第7番を披露(8/4)。東京シティ・フィルと飯守泰次郎はブルックナーの交響曲第4番(8/7)。梅田俊明指揮日本フィルで古関裕而の「オリンピック・マーチ」(8/8)。フィナーレを飾るのは原田慶太楼指揮東響の「シェエラザード」。ほかに「出張ミューザ@しんゆり!」として、神奈川フィルと清水和音、阪田知樹らによる、ベートーヴェンのピアノ協奏曲3曲(8/8)と秋山和慶指揮東響で「田園」「運命」(8/9)。恒例の洗足学園音大のバレエ音楽と舞踏の実演、昭和音大オケによるフランス作品、ジャズ、パイプオルガン、子どものためのコンサートも行われる。
フェスタサマーミューザKAWASAKI 2020
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/