日仏の名手たちが新たなる表現領域を開拓する
常に呼吸し、鼓動し続ける、生きた音楽を体感したい。半世紀以上にわたる先鋭的な演奏活動を通じ、打楽器の可能性を切り拓いてきた世界的打楽器アンサンブル「ストラスブール パーカッション グループ(PdS)」が、やはり国際的な活躍を続けるマリンビストの小森邦彦をソリストに迎え、20年ぶりの来日を果たす。
PdSは1962年、フランス北東部ストラスブールで結成。ブーレーズ、シュトックハウゼンら現代の大家たちが、350曲以上を提供、その初演を手掛けてきた。今回は、“第三世代”のトリオ編成による初の来日。一方の小森は、西洋クラシック音楽の伝統の先にマリンバを位置づける独創的なスタンスで、欧州やアジアを舞台に活躍を続ける。
今回のステージは、両者それぞれ単独での演奏と共演からなる三部構成。小森は自身が委嘱初演した細川俊夫「想起」ほかを。PdSも武満徹「雨の樹」や、当公演のための委嘱新作を披露。その後の共演は、坂田直樹への委嘱作「木の中の森」の世界初演が軸に。第一線をひた走る名手たちが、音楽の“いま”を紡ぎ出す。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2020年4月号より)
2020.5/14(木)19:00 長久手市文化の家 森のホール
問:長久手市文化の家0561-61-2888
https://www.city.nagakute.lg.jp/bunka/bunka_ie/ongaku/
*本公演は下記の日程に延期を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により公演中止となりました。(7/11主催者発表)
詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。
2020.10/9(木)19:00 長久手市文化の家 風のホール
問:長久手市文化の家0561-61-3411