ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

英国音楽の2つの傑作と藤倉大をカップリング


 東京交響楽団音楽監督として意欲的なプログラムを組むジョナサン・ノット。古典から現代音楽まで、そのレパートリーの広さには感嘆するほかないが、イギリス人指揮者ノットにとってイギリス音楽も大切なレパートリーだ。この4月の定期演奏会では日英交流年「UK in JAPAN 2019-20」を記念して、イギリスの作曲家ウォルトンの大作「ベルシャザールの饗宴」他がとりあげられる。

 「ベルシャザールの饗宴」は旧約聖書の『ダニエル書』他にもとづく、バリトン独唱と混声合唱およびオーケストラのためのカンタータ。ベルシャザール王の饗宴の最中に攻撃を受けたバビロンが陥落し、ユダヤ人が解放される物語が描かれる。合唱が非常に重要な役割を果たし、大編成のオーケストラとともにスペクタクルをくりひろげる。これまでもたびたびノットと名演を披露してきた東響コーラスが、今回も大活躍してくれることだろう。独唱はバスバリトンのニール・デイヴィス。

 ウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」に加えて、エルガーの傑作「エニグマ変奏曲」、そしてイギリスを拠点に国際的に活動する藤倉大の「海」も演奏される。「海」は藤倉のオペラ《ソラリス》をもとに作られた管弦楽曲。オペラ本編は以前、東京芸術劇場にて演奏会形式で上演されているが、作曲者によればオペラとはまた異なる音楽世界が表現されているという。こちらも好奇心を刺激する。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2020年4月号より)

*出演を予定しておりました音楽監督ジョナサン・ノット および バス・バリトン歌手ニール・デイヴィスは、新型コロナウイルス感染症対策の影響により、来日ができなくなりました。
なお本公演は、出演者の変更および曲目変更する方向で調整を進めていましたが、中止&延期が発表されました。(4/8主催者発表) 
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。

第679回 定期演奏会 
2020.4/25(土)18:00 サントリーホール 
川崎定期演奏会 第75回 
4/26(日)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
問:TOKYO SYMPONY チケットセンター044-520-1511 
http://tokyosymphony.jp