ジャンミッシェル・キム 2020年春 ピアノリサイタル

フランスで育んだ音楽性を広がりのある選曲で披露

C)Frederik Froument

 東京生まれのピアニスト、ジャンミッシェル・キムは、東京音楽大学付属高等学校ピアノ演奏家コースを経てパリ国立高等音楽院で研鑽を積み、ピアノ科に室内楽科と歌曲伴奏科で学ぶ。さらにモーツァルテウム音楽院でピアノ科博士課程を修了し、エコール・ノルマル音楽院で演奏家資格ディプロムも取得するなどヨーロッパで長きにわたり研鑽を積んだ。現在はパリ国立高等音楽院声楽科伴奏ピアニストとして活躍しつつ、フランスと日本を拠点に、音楽祭への出演にソロや室内楽でのリサイタルなど幅広く活動を展開中。

 この春には多彩な音楽性を示すプログラムでリサイタルを行う。シューベルトのピアノ・ソナタ第13番やショパンの同第3番で伸びやかな歌心を示し、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの3楽章」で華麗な技術を魅せてくれることであろう。土田英介の「ピアノのためのファンタジー第1番」など、キムのバックボーンや個性を反映した曲にも注目したい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2020年4月号より)

【information】
2020.4/18(土)14:00 トッパンホール
問:日本演奏連盟(コンサート・アシスト)03-3539-5131 
https://www.jeanmichelkim.com

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