ロマン・キム 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル

“ヴァイオリン界の怪童”がもたらす衝撃の無伴奏

 「自分が生まれてから聴いた中でも、最も凄い!」。巨匠イヴリー・ギトリスが激賞した、カザフスタン出身の天才ヴァイオリニスト、ロマン・キム。世界の度肝を抜いた“現代のパガニーニ”が、再び日本へ降臨。無伴奏リサイタルで、再び大旋風を巻き起こす。

 5歳でヴァイオリンを始め、8歳でモスクワ中央音楽学校に入学したロマンは、2008年からドイツでも研鑽を積み、作・編曲家としても活動。技術的な限界を突破してゆく、先鋭的な演奏に挑み続けている。
 正確無比な重音と左手のピツィカートを駆使し、自身で編曲した“無伴奏”の「G線上のアリア」の動画は一躍、世界中で話題に。一見、曲芸的に思えて、実は、確かな音楽性と豊かな歌心に裏打ちされている。

 今回は、その「G線上のアリア」をはじめ、バッハ「シャコンヌ」、イザイ「ソナタ第3番」、パガニーニ「英国国歌による変奏曲」と対峙する。さらに、広島・長崎の原爆犠牲者と遺族に捧げる自作「レクイエム」を世界初演する。“ヴァイオリン界の怪童”の今を、ぜひ体感したい。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2020年4月号より)

*新型コロナウィルス感染症の感染拡大を考慮し、本公演は延期となりました。
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。

2020.5/31(日)14:00 五反田文化センター 音楽ホール
問:MCSヤング・アーティスツ03-3473-2880
https://mcsya.org