イタリア・バロックの調べで聖夜の祝福を
チェンバロやオルガンの名手で指揮者としても活躍、「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」の初期メンバーとして、古楽界のみならず音楽界全体に衝撃を与えたサウンド創りの一翼を担っていた、鬼才ロレンツォ・ギエルミ。自ら主宰するアンサンブル「ラ・ディヴィナ・アルモニア」を率いて来日し、クリスマスを前にした銀座で「イタリア・バロックの愛と夢」を色鮮やかに描き出す。ステージでは、没後300年を迎えたコレッリの合奏協奏曲(作品6)から第9番、鳥の囀りを模したヘンデルのオルガン協奏曲ヘ長調「カッコウとナイチンゲール」、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ト短調(RV324)をはじめ、ドゥランテやグレゴーリの協奏曲など、少し珍しい作品も織り込みながら。さらに、ギエルミの信頼も厚いソプラノのヴェラ・ミラーニが登場し、ヘンデルやヴィヴァルディのカンタータで、生気あふれる調べとイタリア語の美しさを存分に表現。気の利いた幕間のワイン・サービスも嬉しい。
文:寺西 肇
★12月12日(木)・王子ホール Lコード 34441
問 王子ホールチケットセンター03-3567-9990
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