イリヤ・ラシュコフスキー ピアノ・リサイタル

貴公子がベートーヴェンと四つ身で組み合う

 2001年のロン=ティボー国際音楽コンクール ピアノ部門第2位入賞をきっかけに若くして注目され、その後も12年浜松国際ピアノコンクール優勝などでキャリアを重ねながら演奏活動を続けてきた、イリヤ・ラシュコフスキー。ロシア、イルクーツクに生まれ、10代半ばから、ドイツのハノーファーで名教授ウラディーミル・クライネフのもと研鑽を積んだ。

 そんな彼が、ベートーヴェン生誕250年の今年、4つのピアノ・ソナタを並べたリサイタルに挑む。選曲は、第31番と「熱情」「テンペスト」「悲愴」という有名曲を組み合わせたもの。初期、中期、後期のソナタから満遍なくセレクトされ、一つの公演でベートーヴェンの作風の変遷を感じることができる。

 繊細さと大胆さを併せ持ち、音楽への純粋な想いがそのまま音に表れるようなピアニスト。今回は持ち前の多彩なタッチを駆使したベートーヴェンで、どんな言葉を語りかけてくるだろうか。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ2020年2月号より)

2020.2/9(日)14:00 栃木/岩舟文化会館コスモスホール
問:岩舟文化会館0282-55-7055 
https://www.tochigi-bunka.jp/iwafune/