夜クラシック特別編 中野翔太・金子三勇士・阪田知樹 トリプルピアノ・リサイタル

3人の若きヴィルトゥオーゾたちによるめくるめく競演


 平日遅めの開演時間設定と、実力派演奏陣が気さくなトークを交えて得意曲を披露する魅惑のプログラムで人気を集める室内楽コンサート「夜クラシック」が、シリーズ5周年と文京シビックホール20周年を記念した特別公演を開催。祝日のちょっぴり早めな15時スタートに、今をときめく若手ピアニストたちが集結。その顔ぶれは…王道クラシックのみならずジャズや現代音楽にも活動の幅を拡げている中野翔太、ハンガリーで研鑽を積み大胆かつ繊細な演奏で魅了する金子三勇士、国内外のオーケストラと共演を重ね室内楽奏者としても注目を集める阪田知樹の気鋭3名。

 まずは“夜クラ”らしく、それぞれのソロ演奏によるショパンのノクターンで幕開け。もちろん2台ピアノ作品は3パターンをご用意。金子&阪田によるチャイコフスキー(エコノム編)「花のワルツ」、阪田&中野によるプーランク「エレジー」、そして中野&金子によるピアソラ(シーグレル編)「リベルタンゴ」と、それぞれの組み合わせで楽しめる。なおモーツァルト「2台ピアノのためのソナタ」も、各楽章でペアを変えながら3パターンの演奏を予定しており、こちらも期待したい。そして極めつけは3台ピアノによるホルストの組曲「惑星」(抜粋)。編曲を担当した中野は「オーケストラ作品に忠実に編曲。僕たち3人は年齢も近く、意見交換もしやすいので、リハーサルを重ねながら曲を作り上げることで良いものになるはず」と意気込む。乞うご期待!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2020年2月号より)

2020.2/23(日・祝)15:00 文京シビックホール
問:シビックチケット03-5803-1111 
https://www.b-academy.jp/hall/