英国音楽の魅力満載の一夜
東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に就任して4年目を迎えているアンドレア・バッティストーニ。東京の新宿文化センターにおいては、ヴェルディの「レクイエム」やマーラーの「千人の交響曲」などで壮大な演奏を繰り広げてきた。このコンビと新宿文化センター合唱団が1月29日に取り上げるのは、ウィリアム・ウォルトンが旧約聖書にあるバビロン王の栄枯盛衰をスペクタクルに描いたオラトリオ「ベルシャザルの饗宴」だ。約35分、ブラスのバンダも含む大編成のオーケストラ、臨場感を演出するコーラスが大活躍するこの作品は、バッティストーニと東京フィルならではのアツい音楽が聴けるはずだ。青山貴(バリトン)の出演も嬉しい。吹奏楽でも人気が高いウォルトンの「スピットファイア」前奏曲とフーガ、エルガーの「威風堂々」第1番も演奏。さらには注目の若手チェリスト三井静がハイドンのチェロ協奏曲第1番を演奏して、コンサートを盛り上げる。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2020年2月号より)
2020.1/29(水)19:00 新宿文化センター
問:新宿文化センター03-3350-1141
https://www.regasu-shinjuku.or.jp/bunka-center/