【SACD】オペラ・イタリアーナ/上岡敏之&新日本フィル

 もしあなたがオーケストラは聴きに行くけれどオペラには関心がないのなら、音楽の愉しみの半分しか知らないことになる。そんな人にこそ聴いてほしい。ヴェルディを中心にイタリア・オペラから選りすぐった楽しくゴージャスな管弦楽曲が満載だ。伸び伸びと歌う旋律、絶妙のテンポ。身体にダイレクトに訴えかけてきて聴いているうちにむずむずと踊りだしたくなる。それもそのはず、新日本フィルではドイツものを中心に取り組んでいる上岡敏之だが、ドイツでは歌劇場を長年率いてきた名オペラ指揮者でもあるのだ。劇場生活で培ったアイディアを惜しみなく投入した音楽が愉しくないわけがない。
文:江藤光紀
(ぶらあぼ2020年2月号より)

【information】
SACD『オペラ・イタリアーナ/上岡敏之&新日本フィル』

ヴェルディ:歌劇《シチリア島の夕べの祈り》第3幕 バレエ音楽「四季」より/ケルビーニ:歌劇《メデア》序曲/ロッシーニ:歌劇《泥棒かささぎ》序曲/プッチーニ:歌劇《マノン・レスコー》間奏曲/エネスク:ルーマニア狂詩曲第1番 他

上岡敏之(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団

収録:2019年1月、すみだトリフォニーホール(ライヴ)
オクタヴィア・レコード
OVCL-00677 ¥3200+税

  • La Valseの最新記事もチェック

    • METデビュー! 藤村実穂子(メゾソプラノ)インタビュー
      on 2020/04/08 at 09:07

      原点見つめ直す《さまよえるオランダ人》にマリー役で出演、 日本人初のMETライブビューイング登場、そして今伝えたい大切なメッセージ 取材・文:池上輝彦(音楽ジャーナリスト) 日本が生んだ世界屈指のメゾソプラノ・藤村実穂子が米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)に満を持してデビューを果たした。3月10日上演のワーグナーの歌劇《さまよえるオランダ人》マリー役を歌い演じた。独バイロイト音楽祭やウ [&#8230 […]