ジャン・チャクムル ピアノ・リサイタル

ベーゼンドルファーで聴くシューベルトの「白鳥の歌」

C)浜松国際ピアノコンクール

 2018年浜松国際ピアノコンクールの覇者、1997年トルコ生まれのジャン・チャクムル。自由で新鮮な音楽の持ち主である彼は、優勝をきっかけに演奏活動の場を広げ、先々でファンを増やしている。歴代優勝者の中でも、そのタイトルを糧に抜群に良いスタートを切った。

 今度のHakuju Hall公演では、彼の美点が生かされる個性的なプログラムが披露される。冒頭はスカルラッティ。「舞台で感じるままに装飾して演奏できるバロック音楽が大好き」という彼がその場で生み出す音楽に、大いに期待できそうだ。

 そして、大学の友人だという作曲家E.ドメネクによる「白鳥の歌への前奏曲」に続くのが、メインとなる、シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」のリストによる編曲作品。彼が特別に敬愛しているというシューベルトの心情に寄り添った音楽を聴くことができるだろう。使用ピアノが、ウィーンの老舗、ベーゼンドルファーの新モデル280VCだというところも楽しみだ。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ2020年1月号より)

2020.2/4(火)19:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 
https://www.hakujuhall.jp