三浦一馬(バンドネオン) × ドグマ室内オーケストラ

欧州最前線のオケと贈るオール・ピアソラ・プロ

三浦一馬

 若手実力派バンドネオン奏者として各方面から注目されている三浦一馬。2008年、国際ピアソラ・コンクールで日本人初、史上最年少で準優勝を果たし、11年には別府アルゲリッチ音楽祭でアルゲリッチやバシュメットら世界的名手と共演し、絶賛された。埼玉県久喜市出身で、市の親善大使を務める彼が故郷に凱旋する。

 初来日となる共演のドグマ室内オーケストラは、04年、ミハイル・グレヴィチにより結成された。ソリストとしての勢いと、団体としての力強さの融合が最大の魅力だ。三浦は2年前にも彼らとドイツで共演し、大成功を収めた。公演には、ピアニスト、作曲家、アレンジャーとして大活躍の山中惇史も加わる。

 曲目はオール・ピアソラ・プログラム。名作「アディオス・ノニーノ」「ブエノスアイレスの冬」をはじめ、大作、バンドネオン協奏曲「アコンカグア」も披露される。アンデス山脈にそびえる名峰の名を持つ躍動感あふれる一曲だ。三浦一馬と気鋭のアーティストたちによる共演は、エキサイティングなものになることは間違いない。
文:長谷川京介
(ぶらあぼ2019年12月号より)

2020.2/8(土)15:30 久喜総合文化会館
問:久喜総合文化会館0480-21-1799
https://www.kuki-bunka.jp/