第152回 リクライニング・コンサート 上野由恵(フルート) & 曽根麻矢子(チェンバロ) デュオ・リサイタル

新春を彩る、たおやかなハーモニーに身を委ねたい

 Hakuju Hallが2003年の開館直後から始め、11月には150回の節目を迎えた「リクライニング・コンサート」。「ゆったりと寛いで名演を楽しむ」という、新しいクラシック音楽の聴き方も定着した。

 その好評シリーズに、共に国際的に活躍する2人の名手、フルートの上野由恵とチェンバロの曽根麻矢子が登場する。上野は今年4月、実力派アンサンブル「東京六人組」の一員として「Hakuju サロン・コンサート」に出演、曽根も3年にわたるシリーズ「チェンバロの庭」をプロデュースするなど、このホールとの縁も深い。

 今回は、J.S.バッハの傑作フルート・ソナタ ホ短調(BWV1034)と、次男C.P.E.バッハが晩年に書いたハンブルガー・ソナタ ト長調(Wq133)を大枠に、作曲者不詳の「『グラウンドによるグリーンスリーヴス』による変奏曲」を添え、F.クープラン「クラヴサン曲集第3巻」からの3曲(曽根)と細川俊夫「息の歌」(上野)と、それぞれのソロを交えた彩り豊かなプログラムだ。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年12月号より)

2020.1/15(水)15:00 19:30 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 
https://www.hakujuhall.jp/