アイスランド出身のピアニスト、ヴィキングル・オラフソンがイギリスの音楽雑誌『グラモフォン』の主催する音楽賞「グラモフォン・アワード」の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。オラフソンは、2017年に『フィリップ・グラス:ピアノ・ワークス』(Deutsche Grammophon)でメジャー・デビュー。18年にはDG第2弾となる『バッハ・カレイドスコープ』をリリースし、話題を呼んだ。
以下は、オラフソンの受賞コメント。
「私は賞をもらう事に慣れていません。それが突如、今年になって多くの賞を頂き、少し困惑しています。 2012 年、まだ無名だった私に、アルフレッド・ブレンデルがかけてくれた『一晩でスターになるには 15年必要なんだよ』という言葉は正しかったのだと実感しています。若い音楽家達に耳を傾け、それぞれが本来の自分でいられるよう、サポートしてくださっている多くの方々に感謝したいと思います」
今年12月に来日し、リサイタル4公演(東京・名古屋・大阪・札幌)のほか、新日本フィルとの共演も予定されている。また、来日に合わせ、新譜『バッハ・ワークス&リワークス』(2枚組)も12月4日に発売予定。
「グラモフォン・アワード2019」各部門の受賞者は以下の通り。
◎オーケストラ・オブ・ザ・イヤー:香港フィルハーモニー管弦楽団
◎レコーディング・オブ・ザ・イヤー:『サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番&第5番』(Erato)
ベルトラン・シャマユ(ピアノ) エマヌエル・クリヴィヌ(指揮) フランス国立管弦楽団
◎ライフタイム・アチーブメント・アワード:エマ・カークビー(ソプラノ)
◎アーティスト・オブ・ザ・イヤー:ヴィキングル・オラフソン(ピアノ)
◎ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー:ヤクブ・ヨゼフ・オルリンスキ(カウンターテナー)
◎コンセプト・アルバム:『ソフトラウド(softLOUD)』(Delphian)
ショーン・シベ(ギター)
◎レーベル・オブ・ザ・イヤー:Pentatone(オランダ)
◎スペシャル・アチーブメント:ビルギット・ニルソン財団(スウェーデン)
*11月号のインタビュー記事もぜひご覧ください。
https://ebravo.jp/archives/59352