【CD】アンコール!/ヴォルフガング・ダヴィッド&梯剛之

 ウィーンで育ったヴァイオリニストのヴォルフガング・ダヴィッドと、ピアニスト梯剛之による、5年にわたるライヴでのアンコール曲のみを集めたアルバム。拍手はすべてカットされているものの、演奏にはライヴの興趣があふれている。彼らは幼少期にウィーン国立音大準備科で学んだ共通点があり、そのルーツからか独特の自然な呼吸感が共有されている。硬めの音色と演奏スタイルをもつダヴィッドは、クライスラーではやや辛口の洒脱な魅力を引き出して面白いし、ロシアやスラヴものでは思い切った表現や歌いまわしを使って、アンコールらしい技巧と“遊び”を見せるのもいい。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2019年11月号より)

【information】
CD『アンコール!/ヴォルフガング・ダヴィッド&梯剛之』

クライスラー:ウィーン奇想曲、愛の喜び、美しきロスマリン/チャイコフスキー:「懐かしい土地の思い出」より〈メロディー〉/ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第7番/ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲第1番/サラサーテ:アンダルシアのロマンス 他

ヴォルフガング・ダヴィッド(ヴァイオリン)
梯剛之(ピアノ)

収録:2013年12月、JTアートホール アフィニス(ライヴ) 他
ソナーレ・アートオフィス
SONARE1045 ¥2400+税

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