アンサンブル・ノマド 第67回定期演奏会

様々なめぐりあいが未知の音楽を生む

C)Maki Takagi

 ギタリスト佐藤紀雄の呼びかけによって集まり、斬新なプログラムで活動を続けるアンサンブル・ノマド。その第67回定期演奏会は、フルート奏者で作曲家の木ノ脇道元によるプロデュースで開催される。

 公演は「出会いVol.2 〜呼び交わす頌歌〜」と題され、マーラーと李白、藤倉大とディキンソン、ブレイクといったように、洋の東西を超えたさまざまな出会いがテーマのひとつ。木ノ脇によれば「世界の驚異や人生の哀愁へのさまざまな思いが時空を超えて出会う広場」。プログラムはマーラー(木ノ脇道元編)の「大地の歌」より、藤倉大の「世界への手紙」(室内楽版)世界初演と「グラシア」、木ノ脇の「月は有明のひんがしのやまぎはに細くていづるほどいとあはれなり」と木管五重奏のための小品集、エリオット・カーターの「エレジー」。

 ゲストはソプラノの平松英子、テノールの升島唯博、バリトンの森雅史、二胡・笛子の王明君ら多彩。新しい音楽との出会いが待っている。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2019年10月号より)

2019.10/5(土)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:キーノート0422-44-1165 
https://www.ensemble-nomad.com/