次世代へと受け継がれるチェリストの系譜
共に国内外のコンクールで優れた成績を収め、世界を代表するオーケストラとの共演や各国の音楽祭への招待、メディア出演など、第一線で活躍するチェリストの向山佳絵子と長谷川陽子。二人は自身の活躍はもちろんのこと、それぞれが音楽大学で後進の指導にもあたり、バッハへの熱い想いと、世代の異なるチェリストの交流を目的として「チェロ・コレクション 〜バッハへのオマージュ〜」をプロデュース、出演してきた。
今回は、日本音楽コンクール及びARDミュンヘン国際音楽コンクールピアノ三重奏部門で葵トリオの一員として第1位を受賞、現在はザルツブルクを拠点に活躍する伊東裕、ロシアの若い音楽家のためのコンクール「くるみ割り人形」銅賞受賞などで注目を集める2005年生まれの新星・鳥羽咲音(さくら)が出演。輝く若い才能を見せる。今最も注目されている作曲家の一人である酒井健治による新作、向山と東京都交響楽団奏者の長谷部一郎による共演など、聴きどころ盛りだくさんのチェロ・アンサンブルの最終回をぜひ見届けてほしい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2019年10月号より)
2019.11/13(水)19:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp/