第一人者がソロと五重奏で楽器の魅力を余すところなく伝える
NHK交響楽団の首席クラリネット奏者で、久喜市在住の伊藤圭が、地元でリサイタルを開く。伊藤は東京藝術大学を卒業後、2004年、第6回日本クラリネットコンクール第1位。都響を経て、11年首席としてN響に入団。巨匠ブロムシュテットやヤルヴィの薫陶を受ける一方、メンバーとの室内楽を重ねるなど、今やN響を代表する奏者の一人として活躍している。
今回のリサイタルでは、モーツァルト「クラリネット五重奏曲」を、吉岡麻貴子(都響第1ヴァイオリン副首席)、大和加奈(都響ヴァイオリン)、萩谷金太郎(都響ヴィオラ)、門脇大樹(神奈川フィルチェロ首席)という気心の知れた仲間たちと共演。他に榊原紀保子(ピアノ)の伴奏で、シューマン「アダージョとアレグロ」、プーランク「クラリネット・ソナタ」なども披露する。ホームグラウンドでの公演は、温かな雰囲気に包まれることだろう。
文:長谷川京介
(ぶらあぼ2019年10月号より)
2019.10/20(日)14:00 久喜総合文化会館(小)
問:久喜総合文化会館0480-21-1799
https://www.kuki-bunka.jp/