2018年11月に行われた第10回浜松国際ピアノコンクール。第1位から6位の入賞者、奨励賞そして日本人作品最優秀演奏賞、計8名の演奏のハイライトが2枚組のCDでリリースされた。優勝したトルコ出身のジャン・チャクムルの演奏からはショパンの幻想ポロネーズ、モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番、そして鬼気迫るリストの協奏曲第1番(高関健指揮東響)を収録。第2位に輝いた牛田智大の演奏からはシューベルトの「即興曲op.90-3」と、極めて完成度の高いラフマニノフのソナタ第2番。コンクールの熱気とレベルの高さを鮮やかに伝える。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2019年6月号より)
【Information】
CD『第10回 浜松国際ピアノコンクール2018』
ショパン:幻想ポロネーズ/モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番/リスト:ピアノ協奏曲第1番/シューベルト:即興曲op.90-3/ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 他
ジャン・チャクムル 牛田智大 イ・ヒョク 今田篤 務川慧悟 安並貴史 アンドレイ・イリューシキン 梅田智也(以上ピアノ)
高関健(指揮) 東京交響楽団 他
収録:2018年11月、アクトシティ浜松(ライヴ)
コジマ録音
ALCD-7233, 7234(2枚組) ¥3600+税