気鋭の俊英ピアニストが紡ぐ渾身の演奏に、音楽の未来を聴く
“世界最難関”と目されるミュンヘン国際音楽コンクールで、5年前に最高位入賞を果たし、バイエルン放送響やサンクトペテルブルク響など、世界の一流オーケストラと共演、その類い稀な才能を迸らせる名演を重ねているチホ・ハン。
韓国・ソウル出身でドイツ・ハノーファー音楽・演劇大学などに学び、エリーザベト王妃やシューベルト国際など、主要コンクールでも上位入賞。ウィーン楽友協会ホール、ラインガウ音楽祭ほか、世界各地の檜舞台に出演するなど、いま最も注目されている若手奏者の1人だ。
日経ミューズサロンでのリサイタルは、ベートーヴェンの第31番とラフマニノフの第2番、2つの名ソナタとラヴェル「ラ・ヴァルス」を柱に。さらに、「24の前奏曲」から第20番と第23番をもう一方の枠組みとして、「前奏曲嬰ハ短調」「夜想曲第7、8番」「ポロネーズ第5番」と得意のショパンの傑作を配した、贅沢なプログラムを披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年6月号より)
2019.7/12(金)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
http://www.nikkei-hall.com/