村田 望(ソプラノ) ヴォーカルリサイタル Vol.10

バッハのカンタータからオペレッタ、ミュージカルまで色とりどりの歌を

 モーツァルトのオペラへの出演から、宗教曲やオラトリオのソリスト、ミュージカルなど、幅広い舞台経験を持ちつつ、フリーアナウンサーとしてテレビやラジオのパーソナリティ、ナレーションなどでもマルチな才能を発揮するソプラノ、村田望。これまでに神奈川県民ホールを舞台にさまざまなテーマでソロ・リサイタルを隔年開催し、その多彩なプログラムで注目を集めてきた彼女だが、第10回目の内容もかなり魅力的。バッハのカンタータからヴェルディのオペラを経て、オッフェンバックのオペレッタやヴァイルの《三文オペラ》の世界に。そこから一気にミュージカルの扉を開いて、後半はソンドハイムやロイド・ウェバー作品のオンパレードに、果ては通好みのジェリー・ハーマン『ラ・カージュ・オ・フォール』からのナンバーまで盛り沢山。オルガン(早川幸子)やピアノ(中澤美紀)のソロも挟みつつ、オペラ・ハウスやブロードウェイの華やかな雰囲気で会場を包んでくれそうだ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2019年5月号より)

2019.5/26(日)14:00 神奈川県民ホール(小)
問:スタジオ エスポワール090-2207-0031 
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