ソプラノの小林沙羅とチェロの岡本侑也が第20回ホテルオークラ音楽賞の受賞者に決定した。同賞は、将来を嘱望される音楽家の支援・育成を目的として、ホテルオークラ東京が1996年に創設。毎年2組の音楽家を選出し賞を授与するとともに、受賞記念演奏会を開催している。
小林沙羅は、東京藝術大学及び同大学院修了。2010年から15年にウィーンとローマで研鑽を積み、12年ブルガリア国立歌劇場《ジャンニ・スキッキ》ラウレッタ役で欧州デビュー。15年には野田秀樹演出《フィガロの結婚》スザンナ役で好評を博す。天性の歌声に加え、曲にふさわしい表現を綿密に作り上げていこうとする知的な姿勢、役柄を掘り下げ表現する演技力が高く評価された。
岡本侑也は、1994年生まれ。17年にエリザベート王妃国際音楽コンクールのチェロ部門第2位入賞。リサイタルや室内楽のみならず、世界的な指揮者やソリスト、国内外のオーケストラとも共演を重ね、第一線で演奏活動を展開している。現在ミュンヘン音楽大学大学院でユリアン・シュテッケル氏に師事。研ぎ澄まされた技巧で、自然な流れの中に豊かな表情の息づく音楽を奏で、作品に謙虚に取り組む姿勢が評価されての受賞となった。
ホテルオークラ東京
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