群馬交響楽団は、2019/20シーズンの定期演奏会ラインナップを発表した。今年4月より小林研一郎がミュージック・アドバイザーに就任。また、10月以降、この秋オープンする高崎芸術劇場の大劇場へ本拠地を移し、楽団にとってもいろいろな意味で新しい環境へと移行する一年となる。
小林の就任披露演奏会となるシーズン開幕公演は、「皇帝」(ピアノ:清水和音)&「英雄」というベートーヴェン・プロ(2019.4/13)。小林はこのほか7月の東京オペラシティ公演にも登場予定。名誉指揮者の高関健は、群響との録音もあるマーラー「夜の歌」を12年ぶりに再演(5/25)。円光寺雅彦によるメンデルスゾーン「スコットランド」(6/22,6/23桐生)に続き、大井剛史が振るドヴォルザーク「スターバト・マーテル」(9/1)で長年本拠地としてきた群馬音楽センターに別れを告げる。
高崎芸術劇場での記念すべき最初の公演でタクトを執るのはアレクサンドル・ラザレフ。群響初演となるグラズノフ「四季」とプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」(抜粋)という二つのバレエ音楽を披露する(10/26)。そのほか、井上道義によるブルックナーの交響曲第7番(ノヴァーク版)(11/23)、飯守泰次郎が振るブラームスの交響曲第2番(20.1/25太田、1/26)、クリスティアン・アルミンクによるマーラー「復活」(独唱:天羽明惠、小山由美)(2/29)と、新ホールの響きを存分に楽しめる演目が続く。そして、大友直人(今年3月で音楽監督を退任)が、得意とするエルガーの交響曲第2番でシーズンを締めくくる(3/21,3/22すみだ)。
群馬交響楽団
http://www.gunkyo.com/