石神井バレエ・アカデミー『バレリーナ 吉田 都からのメッセージ』

華麗で多彩な一期一会の饗宴

吉田 都 C)瀬戸秀美

 たとえば宮廷舞踊家とコラボレーションを行ったり、あるいはバレエ団の枠組みを超えて優れたダンサーをゲストに迎えたりするなど、外崎芳昭と山崎敬子が主宰する石神井バレエ・アカデミーは、所属ダンサーを含む充実したキャストにより、意欲的なプログラムを上演してきた。
 2019年1月の主催公演にも、同アカデミーならではの演目がお目見えする。題して『バレリーナ 吉田都からのメッセージ』。主役を務めるのは、むろん吉田都だ。
 17年の前回公演での吉田は、山崎の振付による『四季』に出演、高岸直樹(元・東京バレエ団)と共に「秋」を踊り、『パ・ド・カトル』では酒井はな、沖香菜子(東京バレエ団)、西田佑子と華を競った。今回は浅田良和(元・Kバレエカンパニーほか)と組んで、山崎の演出・振付による『エスメラルダ』と『ナイチンゲールのワルツ』を踊る。
 他演目にも、様々なバレエ団の主要メンバーが名を連ねる。
 新国立劇場バレエ団からは米沢唯が初参加し、東京バレエ団の秋元康臣と『ドン・キホーテ』のパ・ド・ドゥを、同じく東京バレエ団の沖と池本祥真は『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』のワンシーンを披露する。
 幕切れは、山崎の新作『We Love Piano —山崎敬子とダンサーたちとの会話—』。ブラジル出身の作曲家/ピアニスト、エルネスト・ジュリオ・ナザレのピアノ曲にのせて、高岸、峰岸千晶(NBAバレエ団)ほかのダンサーが語り合うように踊る。
 ガラ公演さながらの、一期一会の饗宴を楽しみたい。
文:上野房子
(ぶらあぼ2019年1月号より)

2019.1/25(金)19:00 文京シビックホール
問:石神井バレエ・アカデミー03-3996-9041 
http://www.shakujii-ballet.com/

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