出演者は同ホールにゆかりのある、それぞれの分野の人気演奏家ばかり。曲毎にその組み合わせの妙を楽しむことができるのも、本企画の魅力のひとつとしてすっかり定着している。
今回も三舩優子のピアノをベースにした、小林美恵のヴァイオリンと川本嘉子のヴィオラによる艶やかな協奏交響曲(モーツァルト)があるかと思えば、メゾソプラノの林美智子による川にちなんだアメリカ民謡(グルーシン編)やR.シュトラウスの歌曲「モルゲン(明日)」(三舩のピアノと小林のヴァイオリンが共演)など歌ものも充実。ギターの大萩康司とチェロの長谷川陽子のデュオでパガニーニの「カンタービレ」と「モーゼ幻想曲」も。近年テレビ番組やCM音楽の作曲家としての活躍もめざましい、平野公崇が率いるブルーオーロラ サクソフォン・カルテットも登場。出演者一同によるムソルグスキー「展覧会の絵」なども、どのような編曲が施されているかも含めて非常に楽しみだ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2019年1月号より)
2019.3/11(月)15:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp/