Music Program TOKYO プラチナ・シリーズ5  有田正広(フルート) & 上原彩子(ピアノ)

国際的奏者2人の“フェイバリット”プログラム

 “奇跡の音響”と絶賛される東京文化会館の小ホールで、一流演奏家の名演を愉しむ「プラチナ・シリーズ」。今回は、各時代のフルートを吹き分け、“笛の魅力”を追究する有田正広と、第12回チャイコフスキー国際コンクールを制し、国際的に活躍するピアノの上原彩子が登場、「2人で好きな曲を並べた。皆様も、ぜひご一緒に」(有田)といざなう。
 古楽界を牽引すると同時に、モダン・フルートの美点も、深く掘り下げてきた有田。一方、世界の檜舞台で活躍し、近年はフォルテピアノ演奏にも積極的な上原。2年前には有田の指揮により、モーツァルトの協奏曲第17番をフォルテピアノで披露している。
 今回は、フォルテピアノとフルートで「ソナタ ト長調」(K.379)と「アンダンテ ハ長調」(K.315)、そして上原のソロで「ソナタ ハ長調」(K.330)と、まずモーツァルトを。有田も無伴奏でC.P.E.バッハ「ソナタ イ短調」を演奏。さらに、モダン楽器に転じ、上原のソロでブラームス「6つの小品」より3曲、デュオでライネッケの名ソナタ「ウンディーネ」を披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年1月号より)

2019.1/26(土)15:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp/