【CD】クロード=ベニーニュ・バルバトル:クラヴサン曲集第1巻全曲/西山まりえ

 古楽の精鋭集団「アントネッロ」のメンバーで、チェンバロ&ヒストリカル・ハープ奏者として活躍する西山まりえ。8年ぶりのソロ・アルバムでは、マリー・アントワネットの師としても知られる、バルバトルのクラヴサン曲集第1巻の全曲録音に挑んだ。西山は2つの音律を使い分け、歴史的資料を解析してレジストレーションにも細かな気遣いを施して響きを操る。そして、時にはデモーニッシュな表情も露わに。単に「優雅」というフランス音楽への先入観を、あっさり覆す。タスカン・モデルのチェンバロが紡ぐ、独特の音色も印象的。特に底鳴りのするバス声部が、表現に深みと凄みをもたらす。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ2018年12月号より)

【information】
CD『クロード=ベニーニュ・バルバトル:クラヴサン曲集第1巻全曲/西山まりえ』

バルバトル:ラ・ド・カーズ、ラ・デリクール、ラ・セギュール、ラ・モンマルテル 又は ラ・ブリュノワ、ラ・ブロンニュ、ラ・カステルモール、ラ・クルテイユ、ラ・ベロー、ラ・ラマルク、ラ・ベルヴィル、ラ・リュジャック、ラ・シュザンヌ、ラ・マルゼルブ 他

西山まりえ(チェンバロ)

OMF
KCD-2063 ¥2500+税

  • La Valseの最新記事もチェック

    • パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)ロング・インタビュー Part1
      on 2019/11/11 at 09:29

      interview & text :小室敬幸 photos:野口 博 日本のオーケストラのシェフに海外の著名指揮者が就任することが珍しくなくなって久しいが、近年は欧米でキャリアを築き上げつつある30〜50代の指揮者が目立つようになった。これはメジャーリーガーの大スターがキャリアの終わりに日本のプロ野球へとやってくるがごとく、功成り名を遂げた老指揮者が日本のオケのポストを受ける図式とは根本的に異なる [&#8230 […]