東京芸術劇場 海外オーケストラシリーズ ジョナサン・ノット(指揮) スイス・ロマンド管弦楽団

新音楽監督が名門オーケストラを引き連れて待望の来日


 ジョナサン・ノットが2017年1月から音楽監督を務めるスイス・ロマンド管弦楽団との初めての来日公演を行う。ノットは、バンベルク交響楽団の首席指揮者を15年以上務めた後、現在、スイス・ロマンド管と東京交響楽団の音楽監督、ユンゲ・ドイチェ・フィルの首席指揮者を兼務している。近年では、ウィーン・フィルとマーラーの交響曲「大地の歌」(共演はヨナス・カウフマン)のCDを録音するなど、目をみはる活躍ぶりである。
 東京芸術劇場での公演では、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」とメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を披露する。ノットは、バンベルク響とマーラーの交響曲全集の録音を残すなど、現代を代表するマーラー指揮者の一人といえる。その演奏の特徴は、知と情の絶妙のバランスにある。東響とも音楽監督就任披露演奏会での交響曲第9番を手始めに、第2番、第3番、第8番などを取り上げているが、第6番はまだなので、興味津々である。スイス・ロマンド管はちょうど100年前の1918年にアンセルメによって創設された伝統の楽団。フランス語圏のオーケストラだけにその色彩豊かな演奏が楽しみだ。
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲で独奏を務める辻彩奈は、2016年のモントリオール国際音楽コンクールで第1位を獲得した俊才。1997年生まれで、現在は東京音楽大学で特別特待奨学生として学んでいる。期待の新星と名門オーケストラとの共演にも注目したい。
文:山田治生
(ぶらあぼ2018年12月号より)

2019.4/13(土)14:00 東京芸術劇場 コンサートホール
問:東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296 
http://www.geigeki.jp/

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