Music Program TOKYO プラチナ・シリーズ 第3回 吉野直子 & 徳永二男 〜ハープとヴァイオリン、華麗なるデュオ〜

一流アーティストたちが贈る極上の時間

 極上のひとときを堪能したい。世界中の演奏家から“奇跡の音響”と絶賛される東京文化会館の小ホールを舞台に、一流アーティストによる珠玉の名演を愉しむ「プラチナ・シリーズ」。今シーズンの第3弾にはハープの吉野直子とヴァイオリンの徳永二男、国際的に活躍する2人の名手が登場し、選りすぐりの名曲を紡ぐ。
 世界的ハーピストとして、ベルリン・フィルなど第一線楽団と共演を続ける一方、さらなる楽器の可能性を拓く、先鋭的な活動にも力を注ぐ吉野。一方、徳永はN響コンサートマスターを長く務めた後、日本を代表する名ソリストとして、さらに近年は指揮者としても、多彩な活動を展開する。
 幕開けは、バッハ(グノー編)「アヴェ・マリア」でしっとりと。シューベルト「ソナチネ第1番」やマスネ「タイスの瞑想曲」、サン=サーンス「幻想曲」ほか数々の名旋律を、このデュオだからこそ醸し出せる、独特の幻想的なサウンドで。さらに、吉野はルニエ「黙想」など、徳永もミルシテイン「パガニーニアーナ」と、ソロの佳品も披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年10月号より)

2018.11/16(金)19:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp/