エクス・ノーヴォ室内合唱団演奏会 vol.10 〜HBS333 ヘンデル・バッハ・スカルラッティ生誕333周年記念〜

後期バロック3大作曲家の宗教作品を一晩で

福島康晴 C)Izumi Saito

 バッハ、ヘンデル、スカルラッティという、後期バロックを代表する作曲家の生誕333年となる今年。指揮者でテノール歌手、作曲家の福島康晴が主宰する「エクス・ノーヴォ室内合唱団」は第10回演奏会で、「イタリア」をキーワードに、3人の同い年の大作曲家による個性的な宗教作品を取り上げる。
 同合唱団は、イタリアで研鑽を積んだ福島が、時代特有の唱法を知り尽くした名手を集め、2014年に設立。福島の指揮のもと、1パート1〜3人の小編成により、ルネサンスからバロックに至る宗教作品の美を追究。共演の器楽陣も毎回、古楽の語法に長けた名手が集結する。
 今回はまず、ローマ留学中の若きヘンデルが書き、繊細かつ大胆な楽想が溢れる「ディクシット・ドミヌス」を。そして、バッハが1742年頃、16世紀イタリアの巨人パレストリーナの作品へ通奏低音などを書き足したミサ曲「シネ・ノミネ」を披露。さらに、ヘンデルとも知己だったと思われるスカルラッティの傑作「10声のスターバト・マーテル」を上演。鮮烈な快演に、初演を聴くような感動を覚えるはず。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年10月号より)

2018.11/3(土・祝)19:00
JTアートホール アフィニス
問:ムジカキアラ03-6431-8186
http://exnovochamberchoir.com/