第35回 ワンダフル one アワー ハバネラ サクソフォン・カルテット&平野公崇 リサイタル

新しい地平を開くサクソフォン・アンサンブル


 サクソフォン四重奏の最前線といえるかもしれない、フランスの「ハバネラ サクソフォン・カルテット」は、過去何度かの来日においても鮮烈な演奏を聴かせてくれた。パリ国立高等音楽院を卒業した彼らは、クラシックの室内楽曲に新しい光を当てたり、サクソフォン四重奏でなくては表現できないと思えるほど個性的な音響の現代作品を演奏する。
 Hakuju Hallで開催される1時間コンサート「ワンダフル one アワー」(昼夜2回)では、ドビュッシーのピアノ曲やブラームスの弦楽四重奏曲(第2番の第1楽章)など、新しいサクソフォンの世界を目の当たりにするプログラムにより存在感を示すはず。ティエリー・エスケッシュ作曲の「ル・バル」は、生き物のように動くサックスのアンサンブルが聴きものだ。ハバネラQとの共演も多い平野公崇もコンサートの後半に加わり、サックス・アンサンブルの新しい地平を開く。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2018年9月号より)

2018.10/24(水)15:00 19:30 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 
http://www.hakujuhall.jp/