上野水香プロデュースバレエ Jewels from MIZUKA Ⅱ

宝石のような豪華メンバーで魅せる煌めきのステージ

上野水香
C)Shinji Hosono
 東京バレエ団のプリンシパルとして長年活躍してきた上野水香がプロデュースする「Jewels from MIZUKAⅡ」が開催される。タイトルが示すように、上野とゆかりの深い、踊り盛りのソリストたちが一堂に会し、宝石のように煌めくステージを繰り広げる特別なバレエ・ガラである。第1弾は2014年11月に神奈川県民ホール開館40周年を記念して行われ好評を博した。これに続くのが今回の第2弾である。
 上野は、『白鳥の湖』や『ラ・バヤデール』などの古典バレエの全幕ものの主役から、ベジャール、プティ、フォーサイスなど多彩なレパートリーを踊りこなし、名実ともに日本を代表するトップ・バレリーナ。今回は、プティ振付の『ボレロ』を東京バレエ団の同僚、柄本弾と共演するほか、高岸直樹振付『リベルタンゴ』を踊ってその魅力を印象づけてくれることだろう。
 宝石にたとえればダイヤのような上野をとりまくゲストが豪華だ。ウラジーミル・マラーホフは、04年に上野が東京バレエ団に入団してまもなく『白鳥の湖』全幕を初共演して以来の間柄で、針山愛美を相手に島崎徹作品を踊る。さらに東京バレエ団の仲間で、上野と同じく神奈川県出身の沖香菜子と秋元康臣、特別団員の吉岡美佳とバレエ団OGの渡辺理恵、新国立劇場バレエ団のトップ・ペア、小野絢子と福岡雄大、下村由理恵、今井智也、京當侑一籠といったそうそうたるメンバーが参集。古典の名場面からベジャール、篠原聖一、宝満直也、高橋竜太など粒選りの作品で妙技を競い、華を添える。前回からさらにブラッシュ・アップされたステージが実現しそうだ。
文:渡辺真弓
(ぶらあぼ2018年9月号より)

2018.11/17(土)15:00 神奈川県民ホール
問:チケットかながわ0570-015-415 
http://www.kanagawa-kenminhall.com/