西脇義訓(指揮) デア・リング東京オーケストラ

“ここにしかない響き”を初体験!

西脇義訓

 あの「デア・リング東京オーケストラ」が、デビュー・コンサートを行う! 彼らは、N&Fの録音プロデューサー・西脇義訓が、録音を主目的として2013年に創設した、若手中心のプロ楽団。奏者は全員客席に向って座る、弦楽は弦楽四重奏のセットで座る、ボウイングは自由等々、常識外の発想のもとで、バイロイト祝祭劇場の音(名称も《指環》に由来)や、ホールを1つの楽器として響かせる“空間力”を目指してきた。指揮者を兼ねる西脇は自らを「ファシリテーター(促進者)」と位置づけ、団員には「自発性を持ち、オケ全体の音を聴いて合わせる」ことを要求。5枚のCDをリリースし、独自の演奏で話題を集めてきたが、今回ついに新録音の最終日が一般公開される。演目は、メンデルスゾーンの「イタリア」、ベートーヴェンの第7番の両交響曲他。チケット購入者には、ハイドンの「ロンドン」とモーツァルトの「パリ」交響曲を収めた最新CD(柔らかく活気に充ちた演奏だ)が会場で渡される。すべてに興味津々の本公演で、“どこにもない響き”を体験したい。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2018年8月号より)

2018.8/31(金)16:00 三鷹市芸術文化センター 風のホール
問:クレオム03-6804-6526
http://finenf.jimdo.com/home/デア-リング東京オーケストラ/

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