佐藤卓史 ピアノリサイタル

ロマン派作品と「月光」ソナタに聴く洗練されたピアニズム

 2007年にシューベルト国際コンクールを制するなど、数々の登竜門で実績を重ね、日本を代表する実力派ピアニストとして活躍を続ける佐藤卓史。ベートーヴェンのソナタ第14番「月光」をはじめ、得意のシューベルトなど佳品を揃えたリサイタルで、その奥深く、洗練されたピアニズムを披露する。
秋田市出身。高校在学中の01年に日本音楽コンクールで第1位に。東京藝大卒業後にドイツやオーストリアで研鑽を積み、10年のエリーザベト王妃国際など、多くの難関コンクールで入賞・優勝。リサイタル活動の一方、N響やベルギー国立管など、国内外の一線楽団にソリストとして客演するなど、国際的に活躍する。
今回のステージは、ベートーヴェン「月光」を軸として、佐藤が今、ピアノ作品の全曲演奏に取り組むシューベルトから、「6つのエコセーズ」と「3つのドイツ舞曲」を。さらに、ブラームス「4つの小品 op.119」に、「バラード第1番」「ワルツ第7番」「子守歌」「スケルツォ第2番」とショパンの傑作を披露。名手の響きを体感したい。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年8月号より)

2018.8/28(火)14:00
仙台銀行ホール イズミティ21(小)
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