マリウス・プティパ生誕200年記念 東京バレエ団〈プティパ・ガラ〉

“プティパ美学”の精髄をじっくり体感する

『ライモンダ』より 上野水香、柄本 弾
Photo:Nobuhiko Hikiji

 本年2018年はクラシック・バレエの様式を確立させ、後世に絶大な影響を与えたマリウス・プティパの生誕200年にあたる。神奈川県民ホールで行われる東京バレエ団〈プティパ・ガラ〉は、巨匠の名作をワレリー・オブジャニコフ指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏と共に贈る。
 幕開けの『ジョコンダ』(音楽:ポンキエッリ)では同題オペラの舞踏会の場で繰り広げられる「時の踊り」を披露。ドリゴの音楽を用いた作品は3つあり、コンメディア・デッラルテ (イタリアの仮面即興劇)に取材した『アルレキナーダ』と天上から来た神の娘とインドの王の恋を描く『タリスマン』はガラ・コンサートの定番のパ・ド・ドゥを、ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」を題材にした『エスメラルダ』はパ・ド・ドゥを中心に観せる。
 白く短いチュチュ姿の女性群舞が幻想的な『ラ・バヤデール“影の王国”』(音楽:ミンクス) はバレエ・ブラン(白いバレエ)の極致で、『騎兵隊の休息』(音楽:アルムスゲイメル)はコミカルなタッチが楽しめる逸品だ。そしてグラズノフの珠玉の名曲と響きあう『ライモンダ』より婚礼の場のグラン・パ・ド・ドゥで華やかに幕を閉じる。
 芸術監督の斎藤友佳理は、ロシア国立舞踊大学院を首席で卒業しロシア・バレエに造詣が深いだけに、プティパ美学の精髄を余すことなく伝えるだろう。上野水香、川島麻実子、沖香菜子、柄本弾、秋元康臣、宮川新大ら看板ダンサー勢揃いの豪華版なのもうれしい。
文:高橋森彦
(ぶらあぼ2018年8月号より)

2018.9/1(土)14:00 神奈川県民ホール
問:チケットかながわ0570-015-415 
http://www.kanagawa-kenminhall.com/

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