東京文化会館主催の「モーニングコンサート」が昨年4月に「上野 de クラシック」にリニューアルされ、昼だけでなく夜公演も行われるようになった。このコンサートシリーズに出演するのは世界的に活躍するソリストやオーケストラ奏者を送り出してきた「東京音楽コンクール」の入賞者で、今回はピアニストの居福健太郎が出演。
居福は同コンクール第5回のピアノ部門第3位入賞者であり、第4回浜松国際ピアノアカデミーコンクール第2位及び特別審査員賞も受賞し、数多くのオーケストラとも共演するなど充実した演奏活動を展開中。
アンサンブルピアニストとしての評価も非常に高い彼が精緻なピアニズムを駆使して演奏するのは、モーツァルトの「デュポールの主題による9つの変奏曲」やシューマンの「ピアノ・ソナタ第1番」など、華麗な技巧や歌心に富み、ピアノの魅力が存分に発揮された作品。注目のピアニストの演奏を1000円というお手頃な価格で楽しめる貴重な機会、ぜひお出かけいただきたい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2018年4月号より)
2018.5/18(金)19:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp/