「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018」詳細発表!

 5月3日〜5日に開催される「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018」の詳細が都内で行われた記者会見で発表された。13回目を迎える今回は、従来の会場である東京国際フォーラムを中心とした丸の内エリアに、東京芸術劇場、池袋西口公園、南池袋公園を会場とした池袋エリアも開催地として加わる。
(2018.2/16 東京都内 Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE)

 今年のテーマは「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」。有料公演数は178公演(丸の内エリア:125公演、池袋エリア:53公演)と昨年を上回り、その他、佐藤可士和のデザインによるロゴデザインの一新、「Quick Ticket」と呼ばれる電子チケット制度の導入、また「食」にもこだわりをみせるなど、「新しい」ことが目白押し。

左より:後藤泰隆(三菱地所)、廣野研一(東京国際フォーラム)、ルネ・マルタン、小澤弘一(豊島区)、梶本眞秀

 ラ・フォル・ジュルネTOKYO運営委員長でKAJIMOTO社長の梶本眞秀は「日本では2005年より開催している『ラ・フォル・ジュルネ』(LFJ)。今年で14回目となりますが、LFJは常に音楽提供の実験室で有り続けるべきと考えています。今回も新しい試みがたくさんあるので、進化の様を感じていただけると思います。池袋が新しい会場として加わり、有楽町からは約20分ほどでいける距離なので、ぜひ皆様には有楽町と池袋で公演をはしごしていただきたい」と今回の開催についてコメントした。
 池袋が初開催会場となることについて、豊島区長の高野之夫は「LFJが今年で13回目を迎え、この度池袋が第2の会場として開催されることは非常にビッグなニュースです。アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンさんには何回も池袋にきていただきました。そして池袋は大きく可能性がある街と言っていただけてとてもうれしい。池袋には多くの劇場や映画館、アニメ専門店などアート&カルチャー施設が充実しています。しかし、国際的な認知度はまだまだです。19年に豊島区は東アジア文化都市に指定されていることもあり、今後は世界へ文化や音楽を発信できるようにしたい」と述べた。

高野之夫・豊島区長

 LFJアーティスティック・ディレクターであるルネ・マルタンからは「今回の『亡命』というテーマは4年前に決定した。今日、難民や亡命という問題がここまで深刻になっていて、そういった問題に立ち向かっている方々がたくさんいることもあり、テーマの変更も検討しました。しかし、“悲劇”として扱っているとは思ってほしくなかったので『新しい世界へ』ということにしました。本来、“Exile(亡命)”はフランス語で“故郷を離れる、移住”という意味があります。19〜20世紀での“亡命”といえば政治的なイメージが強く、ショパンは20歳でポーランドを離れたり、20世紀初頭、ロシアの十月革命により亡命を余儀なくされたラフマニノフ、プロコフィエフ、ストラヴィンスキーなど、そのころ移住・亡命を強いられた作曲家はたくさんいます。そして今回は“精神的な亡命”も扱うことで、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンなどの作品もとりあげます」とテーマについて説明した。

ルネ・マルタン

 新しく会場として池袋が加わることについては「今回、有楽町と池袋が会場になるということで、様々な案を考えています。例えば同じ協奏曲でも会場により別のソリストにしていたりと、片方の会場だけではなく、有楽町と池袋の両方の聴衆が混ざりあうようにしたい。会場は2ヵ所だが、1つの音楽祭として沢山の人に行き来して公演を楽しんでもらえれば」と語った。

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018
2018.5/3(木・祝)〜5/5(土・祝)
丸の内エリア(東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町)
池袋エリア(東京芸術劇場、池袋西口公園、南池袋公園)
問:ラ・フォル・ジュルネ TOKYO
運営委員会事務局(KAJIMOTO内)03-3574-6833(平日 10:00 〜 18:30 土・日・祝休)
http://lfj.jp

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