第4回 スタインウェイ・コンクール in Japan 本選

次世代のスターの誕生を目撃する

前回の本選出場者
 1853年の創業以来、世界屈指のピアノメーカーであるスタインウェイ&サンズ社は様々な形で若い才能を発掘しサポートしてきた。ドイツ・ハンブルクで1936年にスタートした「スタインウェイ・コンクール」もその一つ。16歳までを対象としたこのコンクールは欧州、アジア諸国で開催され、これまでにクリストフ・エッシェンバッハや小菅優、アリス=紗良・オットといった輝かしい才能を送り出してきた。
 日本では2011年より「スタインウェイ・コンクール in Japan」として開始し、今回で第4回を迎えた。昨年10月から12月にかけて地区審査会が行われ、各地区の最優秀賞を受賞した若き才能が選出、3月31日にイイノホールで開催される本選に出場する。本選では4つに分けられた年齢カテゴリーごとに第1位から第3位が決定される他、会場の聴衆の投票による「聴衆賞」も用意され、演奏者や審査員だけでなく聴衆も参加してこのコンクールを盛り上げる。
 なお、本選入賞者から1名が「大賞」に選ばれ、ドイツ・ハンブルクで2年に1度開催される「INTERNATIONAL STEINWAY FESTIVAL」に参加し、各国のコンクール優勝者たちとの演奏機会が与えられる。第1回は山口哉(15年度「アリオン桐朋音楽賞」受賞)、第2回は波田紗也歌(15年度全日本学生音楽コンクール高校の部第3位)、そして第3回は堀内龍星(東京藝大ジュニア・アカデミー第1期生)がその権利を獲得し、すでに輝かしい実績を上げている。ぜひ「スタインウェイ・コンクール in Japan」本選で次世代のスターが誕生する瞬間の目撃者になろう。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2018年3月号より)

2018.3/31(土)11:00 イイノホール
問:スタインウェイ・ジャパン03-5251-6553 
http://www.steinway.co.jp/