【変更あり】仲道郁代 ピアノ・フェスティヴァル

これでピアノがますます好きになる


 6人のピアニストと5台のピアノが集まるという珍しいコンサートが開催される。3月16日、東京芸術劇場で開かれる「仲道郁代 ピアノ・フェスティヴァル」では、仲道郁代を筆頭に上原彩子、小川典子、金子三勇士、清水和音、萩原麻未の豪華メンバーが一堂に会して、共演を繰り広げる。「大好きなピアノの魅力をさまざまな形で知ってもらいたい。そんな気持ちから『この指とまれ!』と言い出したところ、素敵な5人の方々が集まってくれた」(仲道)。
 プログラムの第1部は「2台ピアノの祭典」。萩原麻未と仲道郁代によるラヴェルの「ラ・ヴァルス」や、上原彩子と金子三勇士によるドビュッシーの「小組曲」、小川典子と清水和音によるラフマニノフの「2台ピアノのための組曲第2番」より「ロマンス」「タランテラ」他が演奏される。それぞれのピアニストの組合せからどんな音楽が生まれるのか、大いに興味がわく。
 第2部は「5台ピアノの響演」。プログラムにはシャブリエの狂詩曲「スペイン」や、ホルストの組曲「惑星」より「木星」、ワーグナーの楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》より第1幕への前奏曲他、多彩な曲目が並ぶ。5台のピアノと6人のピアニストが、ほかでは聴けないゴージャスなサウンドを生み出してくれることだろう。
 また、同日にはマスタークラス(15:00 東京芸術劇場シンフォニースペース)が開催されるほか、開演前には6人によるピアニスト・トーク(18:15 〜)も行われる。ピアノがますます好きになる一日になりそうだ。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2018年3月号より)

2018.3/16(金)19:00 東京芸術劇場 コンサートホール
問:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 
http://www.japanarts.co.jp/

※当初出演を予定しておりました清水和音が、中野翔太、太田糸音に変更となりました。(2/23主催者発表。3/1編集部追記)