才能煌めく話題の新鋭が登場!
イタリア・ピアノ界期待の新星が、注目の日本デビューを果たす。エマニュエル・リモルディは一昨年、名匠イーヴォ・ポゴレリッチが名誉審査委員長を務めた第1回マンハッタン国際コンクールを制した俊英。今回、「ロマンチシズムの反映」と題し、豊かな表現力と多彩なプログラムで魅せる。
ミラノ出身。ヴェルディ音楽院を経て、モスクワ音楽院では名匠エリソ・ヴィルサラーゼの薫陶を受けた。マンハッタンのほか、カントゥ(イタリア)など主要国際コンクールで実績を重ね、巨匠パウル・バドゥラ=スコダからは「若い新鮮さと生命力に加え、年齢以上の成熟ぶりを示している」と絶賛された。
ステージでは、ラフマニノフ「前奏曲集op.23」を軸に、クレメンティ「6つのソナタ」から「嬰ヘ短調op.25-5」、シューマン「幻想曲 ハ長調」、ヴェルディの歌劇《アイーダ》の〈聖なる踊り〉と終幕の二重唱を素材にリストが編んだ「アイーダ・パラフレーズ」を披露。イタリア特有の歌心と、汎ヨーロッパ的な音楽性の両方を煌めかせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年3月号より)
2018.3/5(月)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
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