クラシック・アンダーグラウンド・イン・東京

ボストン響とゲヴァントハウス管のメンバーが六本木のクラブに登場!?

 今秋、ボストン交響楽団とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が来日することは、クラシック・ファンの間では話題だ。だが、この2つの世界的オーケストラのメンバーが、一夜限りで六本木のクラブに集い、ショスタコーヴィチやベートーヴェンの室内楽を披露する、といったらどうだろう? 加えて“Alive Painting(アライヴ・ペインティング)”なるのものがコラボするとなると…。これはまったく異次元なイベントになりそうな予感がしないだろうか?
 イベントのタイトルは『クラシック・アンダーグラウンド・イン・東京』。ゲヴァントハウス管のメンバーが、同管のお膝元ドイツのライプツィヒで始めたクラシック音楽の生演奏を地下クラブで聴くというコンサート(ドイツ語名称:KLASSIK underground)が、日本に初上陸する。

中山晃子

 アーティストとリスナーをインティメートなクラブという空間で“出会わせる”ことを目的とした同イベントには、すでにアンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、ジョシュア・ベル(同)、ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)など、大物アーティストが出演しており、演奏の合間にはトークを交えるなど、通常のリサイタルとは違ったリラックスした雰囲気で観客を楽しませてきた。
 今回のプログラムはショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第9番とベートーヴェンの六重奏曲で、両オーケストラのメンバーからなる合同のアンサンブルにより演奏される。
 画家の中山晃子が行うAlive Paitingは、様々な絵の具などを使い、その場でそれらをミックスさせながらライヴで“ペインティング”を行うというもの。彼女の有機的なペインティングが、クラブ空間に響く名手たちのアンサンブルとどのような科学反応をもたらすのかも楽しみだ。
文:大塚正昭

過去の公演より 左から:アンネ=ゾフィー・ムター、ジャン=イヴ・ティボーデ、ストリートアートとのコラボ

2017.11/10(金)20:30 (開場19:30)SuperDeluxe 六本木
全席自由 ¥3,000(当日¥3,500) ※ドリンク付
問:SuperDeluxe 03-5412-0515
http://www.super-deluxe.com/

KLASSIK underground(英語/ドイツ語)
http://www.klassikunderground.de/