“岩崎ファミリー”によるメモリアルな夕べ
わが国を代表する名ピアニストが、様々な楽器の名手を迎えて、室内楽の快演を披露してきた『ミュージック・イン・スタイル 岩崎淑シリーズ』が、40周年を迎えた。節目を記念するステージは、弟で世界的チェリストの洸、甥で米ナッシュビル響コンサートマスターを務める潤と共に。デュオとトリオの佳品を響かせる。
ミュンヘン国際コンクールの二重奏部門で第3位となるなど登竜門で実績を重ね、演奏家として、そして指導者として、楽壇を常にリードし続ける岩崎淑。そのキャリアの初期から続けて来たこのシリーズは、古典のみならず、新作の委嘱や若手の起用も行い、日本の室内楽シーンに足跡を残してきた。
「取り上げた作品、共演者の名演、ハプニングが思い出されます」と40年を振り返る岩崎。ハイドン(ピアティゴルスキー編)「ディヴェルティメント」を洸と、ロカテッリ(イザイ編)「ソナタ」を潤とのデュオで、そしてメンデルスゾーンの第1番とベートーヴェンの第7番「大公」、2つのピアノ三重奏曲を披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2017年11月号から)
2017.12/1(金)19:00 浜離宮朝日ホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
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