新春に届くウィーンの薫り高きサウンド
この優雅さと甘美こそ、まさにウィーン音楽の粋だろう。名門ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団の名手たちで構成され、地元はもちろん、世界中の聴衆に薫り高きサウンドを届けている「ウィーン・サロン・オーケストラ」。新春の日本へと降り立ち、“音楽の街”の風を吹かせる。
この楽団は、フォルクスオーパー響コンサートマスターのウド・ツヴェルファーが音楽芸術監督に就き、1994年に設立。ドイツ語の団体名に、「Alt Wien(古のウィーン)」とあるように、この街の伝統の継承に力を注ぐ。今回は総勢23人の管弦楽に加え、ヘーゲ・グスターヴァ・チョン(ソプラノ)ら地元ウィーンでも評価の高い2人の声楽ソリスト、2人のバレエダンサーも帯同する。
「美しく青きドナウ」や「皇帝円舞曲」をはじめ、シュトラウス一家のワルツやポルカ、スッペやレハールのオペレッタからも、煌めく名旋律をたっぷりと。さらに、知性と感性、繊細さとダイナミズムを兼ね備えた音楽創りで定評のある国際的ピアニスト、久元祐子の独奏で、モーツァルトの協奏曲第9番「ジュナミ(ジュノム)」も披露される。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2017年11月号)
2018.1/7(日)14:00 東京オペラシティ コンサートホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
http://www.proarte.co.jp/