ヨーロッパで話題の逸材がいよいよ来日!
日本初のリサイタルで彼が聴かせるプログラムは、ソロ・デビュー・アルバム『ファンタジー』(仏・1001NOTESレーベル)のリリースを記念して、J.S.バッハ(BWV903)、ハイドン(Hob.ⅩⅦ-4)、シューマン(op.17)、スクリャービン(op.28)の幻想曲を並べる。古くはルネサンス時代の鍵盤音楽にその歴史をさかのぼる「ファンタジー」とは、もとは即興を含む高度で巧みな作曲技法を指す言葉であった。時代とともに作曲家たちの自由な発想が盛り込まれていくこのジャンルの変遷を、ドゥエンヌはバッハからスクリャービンまで、クリアなタッチと生き生きとしたリズムで鮮やかに聴かせる。リサイタルでは、CDに収められていないリストの「スペイン狂詩曲」も演奏予定で、その華麗なるピアニズムへの期待も高まる。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2017年8月号より)
2017.9/8(金)19:00 王子ホール
問:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831
http://www.pacific-concert.co.jp/